ささくれ

2001年7月31日
めくれあがったささくれは
やさしくなでても
丁寧にちぎっても
ちくちくといつまでも痛み続ける

痛みを消すには
時間と
あと 何かが足りない
分かっているのに

疲れた後に

2001年7月27日
疲れた身体を引きずった後に
思い浮かべるあの笑顔
それだけで
ただ それだけで

自分はあの笑顔で
わらっているだろうか?

疲れた 忙しい が
言い訳にならないように
あの笑顔につつまれる自分でいるために

わたしを支える人へ

2001年7月25日
だれかに寄りかかる よろこび
それを忘れなければ きっと
ささやかなしあわせが ふたりをはぐくむ

like a flowing water, now

2001年7月23日
新しい一日が始まるとともに
新しい自分と
新しいあなたと
新しい二人の関係がうまれる

二人の呼び名が変わる
二人のつながりが変わる
二人の気持ちが変わる
変わっていくことは 悲しい事じゃない
変わりゆくことを受け入れられないから
悲しく思うだけ

うつろう二人だからこそ
信じた明日が新しい


時の流れとは なんでしょうね。
「いま」とは なんなのでしょう。
「いま」は点ですか?
「いま」という点は一瞬で「むかし」ですか?
「いま」という点が積み重なると「かこ」?
「いま」の先にあるのが「みらい」?
「いま」の先なんて分からないのに?

普段の「時間」という観念では
量をもたない「いま」を表せない。
けれどわたしたちは「いま」をきちんと感じています。
それはきっと 量ではなく 質 だから。
くり返すことのない「いま」。
そのひとつひとつを 大切にしたいです。

水のように通うもの

2001年7月21日
あさ 「おはよう」「がんばろうね」
ひる 「おひるだね」「あついねぇ」
よる 「おつかれさま」「おかえりなさい」

そしてふとんのなかで
あなたの声と息づかいにくるまって
ゆっくりと眠りに落ちる

他愛のないメール 意味のない会話
ふたりのあるいてきた路
きっとこれからも続く路

ためらい

2001年7月20日
いうべきか
いわぬべきか いやいうか
言おう いうまい 言わねばならない


言ってしまって
それがよかれと思ってのことでも
言わなければよかった と思うことがあります。
けれど
真剣に考え 前を向き 相手の目を見て
それでも言おうと思ったことは
勇気を持って口にします。
そんな想いから出た言葉を
きちんと言うことによって きっと
前へと進むことができると 信じています。
あのときあのやさしさ
ぬくもり 安らぎ 全て
あの時あの自分は
うそじゃなかった と

想い出は
想い出のままで
今このとき
愛する人のために
想い出がある と

路の途中。

2001年7月18日
胸が破裂しそうな急な坂道
あとどれくらいあるか分からない道程
頼りなく手探りで進む細い山道

なんでここにいるんだろう
なんでこんなことしてるんだろう
なんでこんなことしなきゃなんないんだろう

でも人は峠を越えて はるか高みを得る
そこで見た素晴らしい景色を胸に刻む
苦労はわたるそよ風に流れて消えるから

険しい道のりを超えて見たあの感動を
いつかだれかに見せたくなって
そして また だれかとのぼっていく

峠は 気高くて そして 澄んでいる

柘榴

2001年7月16日
一粒ひとつぶは 宝石みたい
硬い殻の中にぎっしり輝く
熟して 裂けて
真っ赤に燃えて ばらばらになって
したたる

いつか自分も
焼けるような陽射しの下で

揺るがない感動

2001年7月15日
センチメンタルが流行していると思う
そんなに感動を求めている みんな
毎日の中にたくさんあるのにね

まき戻らない静止画像の積み重ね
だからみんな とてもきれい
それはとっても気高くて

感動は日々生きること

傲慢を笑う傲慢

2001年7月13日
誰かをけなすその言葉は
自分の信用と尊厳をけなす言葉

でも それを指摘するもまた
浅はかな自分なのかもしれない

誰かのために生きようなんて
思う方が傲慢なのだろう

けれど せめて
大切な人にだけは
自分の誇りにかけて
責任ある言葉をささげたい

そよ風の中で

2001年7月12日
後生大事にとっておくものなんて
考えてみれば取り越し苦労
必要なときにまた手に入れればいい
ないならないで仕方がない
新しいものを探してみよう

そうやってひとつずつ
身体に巻き付けた重い鎖をほどいていく
本当に大切なものだけが残ったときに
ふわりと空を飛べた気がした
忙しくて 先が見えなくて
手帳だけがぎっしりなとき
こころが浮き足だって から回る
せり上がってくる不安と焦りを
必死になって板でおさえる

ここで 押さえる腕の力を抜いちゃあだめ
ふんばりどころ
その峠を乗り越えた数だけ
よろこびと満ち足りた気分と
ほんの少しだけ 視線が高くなる

焦り 逸るときほど
一歩進んだ気持ちへ


ミルキーウェイ

2001年7月8日
満天の星は
この世の織姫と彦星の
想いを映した輝き

織姫たちが 彦星たちが
今日という一日だけでなく
ずっとずっと
同じ空気につつまれますように


くさりが巻き付いたみたいな日常
無表情でやってくる予定
あっという間に消えていく時間
上辺だけの暑苦しい人間関係
さらされる不特定多数の視線
くり返される朝日と夕陽
それをただ追いかける、日常

なにか どこかに
わすれてはいませんか?

たいせつなひとときは、どこにありますか?
かけ違えた歯車を
すとんとプラスに変えるもの。
答えは簡単。
残された時間を精一杯楽しもう。
ずっとそう思っていた。
でも、残された人は?

今この場所で笑っていた自分が、
一ヶ月後には永遠にそこにいない。
その事実を確認するのは、
自分じゃない、あの人なのだ。

在ったものが欠落する感覚。
ほんの指先でするりと逃げる影。
何をせずともまざまざとよみがえる記憶。
それを味わうのは、あの人なのだ。

永く生きよう。
一秒でも永く。
あの人の影を追うのが
自分であるように。

無理

2001年7月4日
無理しないでねというひとがいる
無理をしないで何を為すのだ
ぼろぼろになるまでではなく
ほどほどに無理をしろ
身を切る想いをしなければ
得られるものは僅かだ
どんなに遠回りだと思っても、
間違った道のりだと思っても、
その道を通らなかったら
間違いを知ることもなかった。

愛した記憶も
傷つけた過去も
絶望した心も
全て
今 目の前にいる人に
やさしくするための遠回り。

ここにたどり着くまでの
長い永いわたしの轍。

恋心、掌、親心

2001年7月1日
物事にふたをしておきたい時に、
無理矢理それをあけることはないと思います。
物事には“機”がある。
そしてその機とは“期”でもあり、
自らがやろうと思えたとき、
そしてそれを後押ししてくれる状況が整ったとき、
こう思います。
無理しないでね。結果が伴わなくてもいいよ。
向き合うことに意味があると思うから。

がんばってね。

わたしは黙らない

2001年6月30日
想いはいつだって
思った通りになんてつむげない
ましてやそれを
違う想いへつたえられるなんて
そんな奇跡は信じない

黙ったままで解ってくださいなんて
そんなの逃げだ不誠実だ

あふれる想いにふたをして
綴じこめることができなかったように

イシンデンシン。
そんな幻想は、捨ててしまえ。
奇跡を信じていないから
いつまでも泥臭く前を向きたいから

願いはただ一つ
二人の目がいつも前を向いていられるように
わたしは黙らない

1 2 3 4 5 6 7 8

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索